「保護する責任」原則の第二の潮流を掘り起こす
「大規模自然災害から保護する責任(RtoPfND)」原則の確立と普及
勝 見 貴 弘
エグゼクティブ・サマリー
2001年に国連総会にICISS(干渉と国家主権に関する国際委員会)報告書『保護する責任』(Responsibility to Protect:RtoP)が提出されてから、今年で10年が経過した。国際社会が「テロとの戦い」という新しい時代の戦争の幕開けを迎えた時に生まれたこの新たな国際規範となる概念は、長い間、“概念”に留まり、その理論が実践に移されることはなかった。しかし10年が経過した今年2011年、“概念”は突如、“実践”に移された。リビア事案への適用である。
